611日は「3.11」から13カ月目。
 
RKHにとっては「まだ1年と3ヶ月」の思いもあり、“1年3カ月と1日目”の612日に仲間の山口積恵様・渡辺喜代美様と3人で大槌へ行って参りましたので、以下に御報告申し下げます。
 

1)「いよいよ東北も梅雨入り・・・」と思える天候の中、“赤浜の復興を考える会”代表川口博美様に被災地を御案内いただきました。
・赤浜小学校は遂に6月10日から解体作業が始まった由。校庭の見事な4本の桜の樹(樹齢150年以上)の処遇を川口様は悩んでいらっしゃいました。(写真1)

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↑写真1

今回初めて東京大学海洋研究所周辺を訪れ、欠壊し、地盤沈下で段差の生じた防潮堤に津波の威力を見せつけられました。(写真2、3)


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↑写真2、3

自然が防潮堤をどんなに高くしても破壊するなら、むしろ今までの防潮堤の高さで、住居が高台移転すべきという川口様をはじめとする“赤浜の復興を考える会”の方々のお考えが理解出来ます。
「我関せず」で自然と共存し、泰然自若の浜千鳥が“人間はもっと謙虚になるべき”と教えてくれているようでした。(写真4)

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↑写真4

2)赤浜小学校最後の卒業生の中学生姿を見たくて、大槌中学校訪問。
・残念ながら将来漁師希望の幸大君には会えませんでしたが、里緒菜ちゃんはバスケットボール部、史佳ちゃんは吹奏楽部、実潤君と大地君は野球部に所属して、楽しい中学生生活とのこと。
3月31日/4月1日のTDL修学旅行以来、2か月振りでしたが、急に大人びたようで成長を感じました。
突撃訪問のようで失礼極まりない我々の訪問にも拘わらず、鈴木利典校長が御快諾下さったことに心より御礼申し上げます。(写真5、6)

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↑写真5、6

・鈴木先生が“大槌中の生徒達はどんなに素晴らしいか”をお話下さり、「床磨き」や「ゴミ拾い」に専念する写真を見せていただきました。(写真7、8:この写真は鈴木先生に掲載許可をいただいております)

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↑写真7、8

3年後の卒業式に参列したい思いがつのります・・・
 
3)今回の訪問の最大目的は5月19日RKH設立一周年記念の集いの終了時に発表した“大槌病院で健康診断を受けるMedical Tourism”のより具体的な打ち合わせです。
CT棟が完成し(写真9、10、11)、RKHがお送りしたオージオメータ(聴力検査器機)も稼働中でしたから(写真12)、7月、8月の夏休みシーズンに皆様御家族での御参加を今から御計画ください。

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↑写真9、10

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↑写真11、12

より詳しくは6月後半までに御案内申し上げます。



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2012.06.15 Fri l 報告 l コメント (0) トラックバック (0) l top
519日(土)に開催したRKH設立一周年記念に御参加いただいた方々から、御感想をお寄せいただきました。
掲載許可を得て、皆様に御紹介申し上げます。
 
(1)皆様からの御感想(原文のまま)

1)「いい会でしたね。
お話なさった方たちが実にすばらしかった!
一人ひとり懸命に生きている!
岩田院長先生のリーダーシップというか、品格の現れ、そして皆さんの協力、それらが伝わって来ました。
集まった方々も、それらを感じて、又、この気持ちが広がっていくことでしょう。うれしいことです。」

2)「3.11の映像とお話しは体の芯に響くように感受いたしました。」

3)「・・・有意義な会に出席できまして、最近の心の疲れが吹っ飛んでしまったような気が致しました。」

4)「朝日新聞記者の方の“マスコミはどんどん変わりゆく姿はニュースにするけど、変わらないことに関してはニュースに出来ないし、しない”というお話を聞いて、なるほど、確かにそういうことかと今更ながら気付かされました。それでよけいに復興しているように見えてしまう訳ですね。」

5)「19日の報告会は、被災した現地の医療関係者の生の声を聞け、改めて災害の大きさを感じました。貴重な報告でした。」

6)「大槌町の先生方のお話は、最近の様子がよくわかり、現場の御苦労を実感できる大変貴重なお話でした。神戸との復興の違い(同じ場所に町をつくることが困難であること)など、言われてみれば当然のことなのかもしれませんが、改めてなるほどとうなずくことばかりでした。
まだまだ元通りになるまで非常に時間がかかることと思います。
これからも自分なりに自分の立ち位置を考え、小さなことでも何か出来ることをしていきたいと思います。」

7)「大槌病院の先生方とお目にかかり、直接お話を伺うことができて、より具体的なイメージを持つことができ、本当に貴重な一時でした!!」

8)「有意義な一夜を、有難うございました。
御来席下さった病院の方々も、とても暖かく、しっかりとしておられ、お手伝いしたいなーという思いと共に、あの方々の携わる、あの方々のお世話になる方々の幸せを思いました。」

9)「“ほんとは忘れたい。でも、忘れてほしくない”(との佐々木様の御発言:堂園注)
津波が2階で止まる保証も、耐震補強のされていない建物が持ちこたえる保証もない中で、押し寄せる黒い海が炎を上げて地上の営みと命を飲みこんでいくのを目の当たりにしながら、支えの必要な命にひたすら寄り添われた方の声。
人の心のいちばん奥深くにある、やわらかく傷つきやすく、そして人を人たらしめているところから、滲みでた言葉として、あれ以上に切実な言葉はないように思います。
地下鉄の中で、何度も思い出されて、目頭を熱くしたまま帰宅いたしました。
とても良い機会でした。ありがとうございました。」

10)「・・・和やかで、有意義な時を過ごさせていただきました。
大槌病院の岩田院長・堀内医師・佐々木事務局長御三人の御苦労を伺うことが出来ましたし、私の考えの及ばないことも知ることができました。
又、朝日新聞の記者の方のお話の中で、阪神淡路大震災と東日本大震災の違いについて話されたので、なるほどと思いました。
東日本大震災の復興がなかなか進まない事も理解できました。」
 
(2)会計報告(531日現在)
   ・お振込件数:9名(複数回の方々)
   ・支出:
    1)「赤浜の復興を考える会」のホームページ“やっぺす赤浜”運営管理費
5月分として20,000
    2)
RKH一周年記念「3.11を共有し、語り合い、友情を深める会」(5/19
  219,937円(会場費、旅費、宿泊費)
      因みに、前回のブログで御報告申し上げましたように、
      募金箱総額
128,000円は大槌病院への支援金として、
      直接岩田院長に差し上げました。
 
   ・口座残高:263,594
 
(3)今後の活動予定
   ・大槌病院へのMedical Tourism
   ・山元町への被災地支援ツアー

2012.06.02 Sat l 報告 l コメント (0) トラックバック (0) l top